在宅医療・介護連携情報共有システム「Net4U」とは

ITを利用した医療と介護を繋ぐヘルスケア・ソーシャル・ネットワーク「Net4U」

「Net4U」は、地域内の病院、診療所、訪問看護ステーション、調剤薬局、介護事業所等が患者の情報を共有することができる、地域包括ケアに対応したヘルスケアSNSです。
中核となる「Net4U CORE」を中心に、「Net4U PATH」による地域連携パスの運用にも対応したシステム拡張が可能です。これは将来的にはクラウド型電子カルテシステムや電子処方箋への活用が期待されるシステムです。
施設や職種を問わず、患者に関わるすべての医療者・介護者がフラットに情報を共有し、コミュニケーションを可能することで、顔の見える地域包括ケアをサポートしています。

Net4Uの仕組み

「Net4U」は、ASP(Application Service Provider)方式で運用されています。
すなわち、すべてのアプリケーションや患者情報などのデータは経済産業省のガイドラインに準拠したデータセンターで一括管理され、各医療機関はそこにアクセスしてシステムを利用します。
通信インフラはインターネットVPN(Virtual Private Network)を利用し、ブロードバンドの普及により ASPにおいても実用的な速度での運用が可能となっています。
診療情報の共有は、原則として登録した医療機関とその紹介先に限られており、それ以外の医療機関では、共有・閲覧することはできません。


メイン画面イメージ

「Net4U」のメイン画面は、従来の紙カルテを模したすっきりしたデザインとなっており、操作はメイン画面上に配置され たアイコンのクリックで直感的な操作が可能となっています。
各種画像でやPDFファイルを簡単な操作でカルテに貼付することができます。特にPDFファイルは、情報提供書など、あらゆるドキュメントを扱うことができるため、工夫次第でさまざまな情報を共有可能できます。

在宅医療においては、かかりつけ医と訪問看護ステーション間の指示書や報告書・計画書の交換など、面倒な事務作業が必要ですが、「Net4U」では、それらの書類も簡単な操作で作成・送付でき、記録としてカルテに貼りつけることが可能となっています。 診療情報提供書 、訪問看護報告書などの着信は新着情報アラート機能が知らせてくれます。 また、患者サマリーには、既往歴、アレルギー歴などを含めた患者の概要を記載でき、カルテの上部に常に吹き出しとして表示されます。ここを閲覧することで、 患者が急に搬送されても、容易に必要な情報を把握できます。

Net4U情報提供資料

「Net4U」に関連するFAQ

平成28年度限りの無償化ですか?

平成28年度中に契約と導入設置作業が完了した場合は、平成28年度中の全費用が無償です。

どのような職種が対象ですか(参加資格はありますか)?

医師、歯科医師、薬剤師、看護師、医療ソーシャルワーカー、ケアマネジャー等の医療・介護にかかわる様々な職種が利用可能です。

セキュリティは大丈夫ですか?

厚生労働省のガイドラインに準拠したシステムとして安全に管理・運用されております。

電子カルテとの併用は可能ですか?

併用することが可能です。データ連携の機能(別途費用が必要)を利用することにより、入力の負荷を軽減することも可能です。

内科以外の診療科でも使えますか?

全ての診療科で利用可能です。

サポート体制は?

東京のサービス提供企業と地元の協力会社によるサポート体制となっており、問い合わせに際しては、電話窓口が設置されています。

どのようなPCでも導入可能ですか?

パソコン、タブレットでの利用を推奨しています。スマートフォンでも利用は可能ですが、画面のサイズが小さいため、使いにくいと感じる点があります。

画像の記録はどのような形式のものが可能ですか?

JPEG、PNGに対応しています。現時点では、DICOMや動画には対応しておりません。

保険診療上のメリットはありますか?

平成28年度の診療報酬改定で、地域で安全なネットワークを構築し患者情報を提供及び参照することが評価されるようになりました。Net4Uでも算定可能と考えております。

「Net4U」導入希望に関するお問い合わせ先

「Net4U(在宅医療・介護連携情報共有システム)」を利用した地域で診療情報を共有するというしくみは、患者さん、医療・介護関係者共に大変利便性が高く、これからの医療・介護の質の向上に大きな期待が寄せれれています。今後導入をご検討されておられる医療・介護関係者さまは、ぜひ連携センターまでご相談・お問い合わせください。