平成26年度から2年間、地域医療再生基金の「新潟県在宅医療連携モデル事業」として、多職種連携にかかわる「新潟市在宅医療連携拠点事業」と、ICTシステムにかかわる「新潟市医師会IT連携事業」を実施してまいりました。
IT連携事業については、新潟市医師会内に「新潟市医師会IT連携運営委員会」を立上げ、ICT情報共有システムについて検討を重ねてまいりました。平成26年8月にNet4Uのメーカーであるストローハット社を含む4社でプレゼンを実施し、その結果を踏まえて当委員会で審議をいたしました。強固なセキュリティ対策や、使いやすいシステムのデザイン設計、山形県鶴岡地区などの先駆的な取組をされている地域の導入実績などを総合的に評価た結果、同年9月、「Net4U」をモデル事業のシステムとして採用し、新潟市内の医療介護関係機関80施設にて多職種連携・医療連携において試用して参りました。
平成28年度、モデル事業終了後のNet4U継続運用について、モデル事業の報告書を基に、「新潟市医師会在宅医療・在宅ネット運営協議会」で審議をし、Net4Uの継続運用を決定いたしました。継続するにあたり、地域医療介護総合確保基金の、「ICT連携システム整備事業」の補助金を活用し、新潟市内の医療と介護の事業所に広く活用していただくべく新規募集をする運びとなり、多くの申し込みをいただいております。
今後、ICTの活用による医療介護の情報共有化を更に推進するにあたり、この度、新潟市医師会では関係者の皆様が親しみやすく、広く利用していただくため、【 S すみなれた、 W わがやで、 A あんしんしてくらせるまち、 N にいがた 】の意から、「SWANネット」という名称を用いてまいりたいと思います。多くの関係機関、多職種の皆さまにご参加いただき、積極的に「SWANネット」を活用していただけますよう、体制整備に尽力していく所存でございます。